漫画好きにとって、次に読む漫画を探す際に、有名な漫画賞の受賞作品をチェックされる方も多いのではないでしょうか。
かくいう私も、「面白い漫画を見つける方法」の記事でも書いた通り、めちゃくちゃ活用しています。
「そんな作品もあったんだ!」と新しい漫画での出会いが生まれるので、受賞作品が発表されるときはとても楽しみです。
でも、ふと考えるとこんな風な疑問が湧いてきませんか?
- 具体的に漫画賞ってどんなものがあるの?
- 各漫画賞の受賞作品が発表されるのって時期はいつ頃?
- 各漫画賞ってどう違うの?
本記事では、こんな疑問にお応えするべく、有名な漫画賞を一覧でまとめてみました!
有名な漫画賞の一覧
今回ピップアップするのはこちらの9つの賞です。
- マンガ大賞
- このマンガがすごい!
- 小学館漫画賞
- 講談社漫画賞
- 文化庁メディア芸術祭マンガ部門
- 手塚治虫文化賞
- 全国書店員が選んだおすすめコミック
- 次にくるマンガ大賞
- みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞
1.マンガ大賞
マンガ大賞は、2008年にできた有志によるマンガ賞です。
「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」という気持ちが形になって始まり、今一番フレッシュなマンガを選考員の投票で決める賞となっています。
選考員は、実行委員が直接声をかけたマンガ好きの有志たちで、書店員をはじめとするさまざまな職業の方が、手弁当で集まって活動しています。
主催:マンガ大賞実行委員会
開始年:2008年
選考対象:前年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品
審査方法:有志の選考員による投票制
発表時期:3月中旬
2.このマンガがすごい!
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「この映画がすごい!」の編集長が陣頭指揮をとり、「このミステリーがすごい!」「このライトノベルがすごい!」などと同様のスタイルで年度版化し、書籍が発行されています(毎年12月に刊行)。
大学の漫画研究会、書店員、ライター、イラストレーター、編集者、評論家、俳優、声優、放送作家、お笑い芸人、ミュージシャン、スポーツ選手、アイドル、小中学生、マンガ系の専門学校生など、有名無名問わず、70〜200名前後のアンケートで受賞作品が選考されています。
少年漫画・青年漫画の「オトコ編」と少女漫画の「オンナ編」に分かれているのも特長。
発表が年末のため、年の瀬の恒例イベントとして話題になる賞です。
主催:株式会社宝島社
開始年:2006年
選考対象:前年10月1日から発行年9月30日までに単行本が発売された作品
審査方法:有名無名問わないマンガファンによるアンケート投票
発表時期:12月
3.小学館漫画賞
小学館漫画賞は、1955年に創設された歴史のある漫画賞です。
「児童向け部門」「少年向け部門」「少女向け部門」「一般向け部門」と部門が分かれています。
各部門別に審査員、漫画家、評論家、雑誌・新聞編集者、関係文化団体、書店関係者および一般読者からの推薦作を集計の上、合評・討議を行い、各部門の候補作をそれぞれ選出し、最終審査委員会にて受賞作が決定されています。
主催:株式会社小学館
開始年:1955年
選考対象:賞発表年の1月1日以降に、雑誌、単行本、WEB媒体等に発表された漫画・コミックスの作品
審査方法:審査委員、漫画家、評論家、雑誌・新聞編集者、関係文化団体、書店関係者および一般読者から推薦された作品を審査委員会にて決定
発表時期:1月下旬〜2月上旬
4.講談社漫画賞
出版社の講談社が主催する漫画作品を対象とした賞です。
「少年」「少女」「総合」の3つの部門に分かれています。
講談社の作品が受賞するケースが多いですが、集英社や小学館など他の出版社の漫画が受賞することもある賞となっています。
主催:株式会社講談社
開始年:1977年
選考対象:非公表
審査方法:著名な漫画家7人くらいによる選考
発表時期:5月上旬
5.文化庁メディア芸術祭マンガ部門
文化庁メディア芸術祭は、メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的としたメディア芸術の総合フェスティバルです。
「アート」「エンターテインメント」「アニメーション」「マンガ」の4部門に分かれており、それぞれに受賞作品が決定されます。
展示・上映や、トークイベント等の関連イベントを実施する受賞作品展が開催されるのも特徴です。
主催:文化庁
開始年:1997年
選考対象:プロ、アマチュア、自主制作、商業作品を問わず、メディア芸術の広範な表現による作品(世界中から広く募集)
審査方法:審査委員による選考
発表時期:3月
6.手塚治虫文化賞
日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、手塚氏の志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が創設した賞です。
「マンガ大賞」「新生賞」「短編賞」「特別賞」の4つの賞に分かれています。
また、マンガ作品だけでなく、優れた成果をあげた作品および個人・団体にも賞が贈られるのが特徴です。
主催:株式会社朝日新聞社
開始年:1997年
選考対象:日本国内で刊行・発表されたマンガ
審査方法:著名人など数名の社外選考委員と社内選考委員による選考
発表時期:4月
7.全国書店員が選んだおすすめコミック
「全国書店員が選んだおすすめコミック」は、全国の書店員から「たくさんの人にすすめたい漫画」「皆に読んでほしい漫画」をアンケートで募集し、ランキング形式で発表するコミックアワードです。
日々多くの作品に接し、店頭でお客様の反応を体感している書店員から寄せられたコメントとともに、今年の受賞作品が紹介されます。
主催:日本出版販売株式会社
開始年:2006年
選考対象:アンケート期間中に「刊行5巻以下」のコミックが対象
審査方法:全国の書店員のアンケート
発表時期:1月下旬〜2月上旬
8.次にくるマンガ大賞
次にくるマンガ大賞は、ダ・ヴィンチとニコニコが創設した”ユーザー参加型”のマンガ賞です。
ユーザーから「次にくる」と思うマンガのエントリーを受け付け、エントリーした作品の中から、特に人気の高かった作品をノミネート作品として選定、そして、その作品を対象に再度ユーザーの投票を行い、大賞を決定します。
「コミック部門」と「Webマンガ部門」があり、Webマンガの良作を発見できるのもこの賞の特徴です。
主催:ダ・ヴィンチ&ニコニコ
開始年:2014年
選考対象:「次にくる」と思うマンガ作品
審査方法:ユーザーによるエントリー&投票
発表時期:8月下旬
9.みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞
「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」は、次にヒットするであろうネクストブレイク作品を読者投票によって決めるマンガ賞です。
読者から読者への新たなオススメを提案することを目的とし、漫画好きのレコメンドによって、今後来る注目作をいち早く知る事ができます。
主催:株式会社TSUTAYA
開始年:2017年
選考対象:単行本が最大5巻まで発売している未完結の漫画作品
審査方法:ユーザーによる投票
発表時期:6月中旬
最後に
全9種類の賞をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「へぇ〜こんな賞もあったんだ」と思った方も多いのではないでしょうか。
気になる賞の受賞作品をチェックすると、まだ読んでいない面白い漫画に出会える機会が増えるのでオススメです!
以上、ななみでした!
受賞漫画作品のほとんどは、電子書籍ストアで読むことができます。
プロフィールでも書いた通り、最近はもっぱら電子書籍派の私。
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